■開催目的:
近年、訪日外国人観光客が急増しているが、外国人観光客の中にはグリーン・ツーリズムにも高い関心を寄せる観光客が少なくない。そこで、東京オリンピックも視野に“首都圏近郊の埼玉県の立地を活かしたグリーン・ツーリズムによる外国人観光客誘致の可能性と課題”について考える場として、本企画を実施した。
■開催日時:平成26年11月1日(土)、10:45~14:30
■開催場所:さいたま市緑区上野田の上野田農村センター及びファーム・インさぎ山(諏訪野)
■開催内容:後掲のチラシ参照
・里並みウォーキング(外国人モニター対象)
・第1部:外国人による農業体験とその見学会(ファーム・インさぎ山)
・第2部:昼食と外国人との意見交換会(上野田農村センター)
表ー1 ファーム・インさぎ山の概要
団体名 |
ファーム・インさぎ山「かあちゃん塾」(代表者:萩原さとみ) |
事業開始 |
1996年(平成8年) |
所在地 |
〒336-0977 埼玉県さいたま市緑区上野田282 |
電話&FAX |
048-878-0459 |
交通アクセス |
埼玉高速線浦和美園駅から国際興業バス・大宮駅東口行き代山下車(15分) JR大宮駅から国際興業バス・浦和美園駅あるいは浦和学振高校行き代山下車(30分) |
キャッチフレーズ |
東京から30km圏内の埼玉県さいたま市で農業体験ができます 農作業や農村生活の体験を通し て、農がもつ教育力・福祉力・環境力が学べます、 |
施設概要 |
体験農園、諏訪野 |
体験内容 |
■農作業 体験:米づくり、野菜づくり、野菜の種まき、野菜の植え付け、野菜の収穫、除草、田植え、田の草取り、稲刈り、脱穀作業、稲架け、堆肥づくり、椎茸の種駒 打ち、ブルーベリー摘み、竹細工、藁細工
■農村生 活体験(食関係)
■農村生 活体験(生活関係) ※利用料金はふるさと体験(1時間で2,000円)、農業体験(4時間で3,000円程度が目安) |
その他特色 |
かあちゃ ん塾を主宰する萩原さとみさんのキャラクターが魅力 企業、公 共団体、大学、小・中学校などと連携し誘客 マスコミで紹介されることが多い |
■実施主体
・埼玉県グリーン・ツーリズム推進協議会主催、埼玉県農林部農業ビジネス支援課が協力。
■広報活動
・チラシ配布(埼玉県グリーン・ツーリズム推進協議会会員、埼玉県農林部及び管内農林振興センター等の窓口、さいたま市など)
・埼玉県グリーン・ツーリズム推進協議会のホームページ
・埼玉県農林部農業ビジネス支援課のホームページ
・マスコミへの情報提供(埼玉県農業ビジネス支援課を通じて「取材のご案内」を配布→日本農業新聞及び全国農業新聞より取材あり、埼玉県グリーン・ツーリズム推進協議会より埼玉新聞へ掲載依頼→10月27日付に掲載)
図―1 チラシの内容
■参加状況
・日本に居住又は滞在する外国人モニター:22名、一般参加者:28名、スタッフ17名、計67名。
・外国人 モニターの内、18名が中国人だった。また10名 は宮崎教育学園に留学している学生だった。
・一般参 加者の内、半数が一般市民、残りの半数が行政や業界の関係者だった。
区 分 |
内 訳 |
人 数 |
|
外国人モニター |
中国(18名)、サウジア ラビア(2名)、オーストラリア(1名)、ロシア(1名) |
22名 |
|
一般参加者 |
一般参加者 |
一般(12名)、モニター 付添(2名) |
28名
|
スタッフ |
埼玉県グリーン・ツーリズム推進協議会(7名) |
17名 |
|
計 |
|
67名 |
表ー2 参加者の内訳
■実施内容
<里並みウォーキング(外国人モニター対象※)>
・集合:9:30、武蔵野線東川口駅北口、マイクロバスにて野田氷川神社入口付近に移動
・里並みウォーキング:10:10~10:40、見沼たんぼ地域ガイドクラブの案内で、野田氷川神社―照光寺ー深井家長屋門ー野田のさぎ山跡→上野田農村センターを散策。
※参加は外国人モニターの内、宮崎教育学園の生徒10名が主体。その他の外国人モニターは会場に直行。
※配布資料:見沼たんぼ地域ガイドクラブ作成の「周辺のご案内」チラシ、見沼たんぼ案内の英語版、見沼たんぼガイドマップ
<第1部:農業体験会&見学会(ファーム・インさぎ山)>
・受付:10:30~、上野田農村センターにて受付。
※配布資料:プログラム、ファーム・インさぎ山の概要資料及び過去の外国人旅行者を対象としたグリーン・ツーリズムのモニターツアーの概要、埼玉県の訪日外国人のデータ、埼玉県グリーン・ツーリズム推進協議会のパンフレット、グリーン・ツーリズム実施地域における外国人受入マニュアルなど。
・開会:10:45~10:55、埼玉県グリーン・ツーリズム推進協議会の齋藤会長より開会挨拶、来賓挨拶:埼玉県農林部農業ビジネス支援課の原副課長より挨拶。
・農業体験の内容と進め方を説明:10:55~11:00、ファーム・インさぎ山の萩原さとみ代表より説明。
・農業体験:11:00~12:15、ファーム・インさぎ山の農園で、里芋掘り及びわらリースづくり、上野田農村センター前の広場でわら炊きご飯づくりを体験。
※雨天のため、里芋掘りを中止する予定だったが、少雨だったことや参加者の希望もあり実施(長靴、軍手などを用意していたが使用せずに実施)。
わら炊きご飯作りに興味津々の外国人
<第2部:昼食と外国人との意見交換会(上野田農村センターにて)>
・昼食&意見交換会:12:15~14:30
外国人モニターと一般参加者が3グループに分かれ、昼食を楽しむ。昼食はわら炊きご飯とけんちん汁、天ぷらなど(一汁三菜)。
聞き取り調査票を配布し、記載をお願い。
昼食後、篠笛演奏家:山田路子さんの演奏を楽しむ。
3グループから数名づつを指名し、感想をうかがう。当初は各グループで意見交換をする予定だったが時間の関係もあり変更。
※萩原さとみさんよりファーム・インさぎ山の紹介、見沼たんぼ地域ガイドクラブより見沼たんぼ
地域の紹介。
※閉会後、聞き取り調査票を回収。また、外国人モニターには収穫した里イモを配布。
休憩時間に山田路子さんによる篠笛演奏を楽しむ
■マスコミの反応
・埼玉新聞(平成26年11月11日)に掲載された。
・日本農業新聞(平成26年11月19日)に掲載された。
・全国農業新聞(平成26年11月21日)に掲載された。
日本農業新聞(平成26年11月19日掲載)
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